にら・める【睨める】
[動マ下一]「睨む」に同じ。「横眼で津田の顔を—・めるように見ながら」〈漱石・明暗〉
ね・む【睨む】
[動マ下二]「ねめる」の文語形。
ねめ‐か・く【睨め掛く】
[動カ下二]にらみつける。「おの(=キサマ)、後にあはざらんやは、とて—・けて帰りにければ」〈宇治拾遺・九〉
ねめ‐つ・ける【睨め付ける】
[動カ下一][文]ねめつ・く[カ下二]にらみつける。「じーっと鋭く私の眉間を—・けました」〈谷崎・痴人の愛〉
ねめ‐まわ・す【睨め回す】
[動サ五(四)]にらみ回す。「其処等(そこいら)じろじろと—・して」〈鏡花・歌行灯〉
ね・める【睨める】
[動マ下一][文]ね・む[マ下二] 1 にらむ。「眼(まなこ)を剝(む)き出し、瞤(まじろ)ぎもせでぐいと—・めしが」〈露伴・五重塔〉 2 警戒して目を付ける。また、憎しみでいきどおる。「そんな...