きぬた【砧/碪】
《「きぬいた(衣板)」の音変化》 1 木槌(きづち)で打って布を柔らかくしたり、つやを出したりするのに用いる木や石の台。また、それを打つこと。《季 秋》「—打て我に聞かせよや坊が妻/芭蕉」 2 ...
きぬた【砧】
謡曲。四番目物。世阿弥作。長年帰らぬ夫を砧を打ちつつ待っていた妻が焦がれ死にし、死後も妄執に苦しむ。 箏曲(そうきょく)および地歌の曲名の一類。砧の音を表現する部分(砧地)を含むのが特徴。岡...
きぬた‐こうえん【砧公園】
東京都世田谷区にある都立公園。昭和32年(1957)の開園。面積は約39万平方メートル。園内には広大な芝生広場のほか、野球場・世田谷美術館などがある。
きぬた‐こつ【砧骨】
耳小骨の一。鐙骨(あぶみこつ)と槌骨(つちこつ)の間にある。ちんこつ。
ちん‐こつ【砧骨】
⇒きぬたこつ
きぬた‐せいじ【砧青磁】
中国、南宋時代に竜泉窯(りゅうせんよう)で焼かれた青磁。日本における呼称で、青磁の最上品とされた。
きぬた‐そう【砧草】
アカネ科の多年草。山地に生え、高さ30〜60センチ。茎は四角柱で、葉が4枚ずつ輪生。葉は卵形で先がとがる。夏、白い小花が集まって咲く。
きぬた‐びょうし【砧拍子】
歌舞伎下座音楽の一。2本の木の棒を打ち合わせて砧の音の感じを出すもの。田舎家の場面や立ち回りなどに用いる。
きぬたをうつおんな【砧をうつ女】
李恢成(イフェソン)の小説。日本統治時代の朝鮮を舞台にした作品。昭和46年(1971)発表。同年、第66回芥川賞受賞。
だい‐ぎ【台木/砧木】
1 接ぎ木の台にする木。接ぎ台。 2 物の台にする木。「下駄の—」