たく【磔】
[音]タク(漢) [訓]はりつけ 罪人のからだを張りつけて市中にさらすこと。また、罪人を柱にしばって刺し殺す刑。「磔刑・磔殺」
たく‐さつ【磔殺】
[名](スル)はりつけにして殺すこと。「帝益々怒りて之を—し」〈露伴・運命〉
たく‐けい【磔刑】
⇒たっけい(磔刑)
たっ‐けい【磔刑】
はりつけの刑。はりつけ。
たっけいず【磔刑図】
《原題、(イタリア)Crocifissione》マンテーニャの絵画。板にテンペラ。縦67センチ、横93センチ。ベローナのサンゼーノマッジョーレ教会の主祭壇画の一部だったもの。ゴルゴタでキリストが...
はっ‐つけ【磔】
《「はりつけ」の音変化》 1 「はりつけ」に同じ。「堀頸(ほりくび)にせらるるか、—になるか」〈平治・下〉 2 「磔野郎(はっつけやろう)」に同じ。「何のこんだ、—め」〈浄・矢口渡〉
はっつけ‐ばしら【磔柱】
1 「はりつけばしら」に同じ。 2 人をののしっていう語。磔野郎(はっつけやろう)。「馬方仲間の恥さらし。ええ—め」〈浄・丹波与作〉
はっつけ‐やろう【磔野郎】
はりつけにされるべき者。人をののしっていう語。「いまいましい、—なんど」〈根無草〉
はり‐つけ【磔】
《張り付けの意》昔の刑罰の一。板や柱にからだを縛りつけ、釘・槍で突き殺すもの。はっつけ。
はりつけ‐ばしら【磔柱】
磔の刑に用いる柱。多く十字架。