し‐き【城/磯城】
《「し」は石、「き」は城という》 1 城。とりで。「—を得爾辛に助け築(つ)かしむ」〈欽明紀〉 2 周囲に岩石をめぐらした祭場。「—の神籬(ひもろき)を立てて」〈倭姫命世記〉
しき【磯城】
奈良県北西部の郡。古くは桜井市など近隣一帯の称。→敷島(しきしま)
しきしま【敷島/磯城島】
崇神天皇・欽明天皇が都を置いた、大和(やまと)国磯城(しき)郡の地名。 《枕詞「しきしまの」から転じて》大和の異称。 日本の異称。 紙巻きタバコの名。口付きで、明治37〜昭和18年(...
しきのみずがき‐の‐みや【磯城瑞籬宮】
奈良県桜井市金屋にあったとされる崇神天皇の皇居。
そ【磯】
[語素]《「いそ(磯)」の音変化》他の語と複合して、いその意を表す。「荒(あり)—」「離れ—」「—なれ木」
そ‐な・る【磯馴る】
[動ラ下二]《「そ」は「いそ(磯)」の音変化》 1 潮風のために、木の枝や幹が地面をはうように延びる。「荒磯(あらいそ)の波に—・れて這(は)ふ松はみさごのゐるぞ便りなりける」〈山家集・中〉 2...
そ‐なれ【磯馴れ】
潮風のために、木の枝や幹が地面にはうように生えていること。また、その木。「をちこちに花咲きぬれば鷺のゐる—の松に見ぞ紛へける」〈散木集・一〉
そなれ‐ぎ【磯馴れ木】
潮風のために傾いて生えている木。「—のそなれそなれてむす苔のまほならずとも逢ひ見てしがな」〈千載・恋三〉
そなれ‐まつ【磯馴れ松】
潮風のために傾いて生えている松。
そなれ‐むぐら【磯馴葎】
アカネ科の常緑多年草。海岸の岩に生え、よく分枝し、高さ5〜20センチ。小さい卵形の葉が多数対生する。夏から秋、枝の先に白い小さな花が咲く。