か‐なん【禍難】
わざわい。災難。
か‐ふく【禍福】
災難と幸福。不運と幸運。
禍福(かふく)は糾(あざな)える縄(なわ)の如(ごと)し
《「史記」南越伝から》幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互にやってくるということ。吉凶は糾える縄の如し。
禍福(かふく)門(もん)なし唯(ただ)人(ひと)の招(まね)く所(ところ)
《「春秋左伝」襄公二十三年から》幸福と不幸は、やってくる門があらかじめ決まっているわけではなく、その人自身が招くものである。
禍福(かふく)を擅(ほしいまま)に・す
権威を濫用して、勝手に人を賞したり罰したり、退けたり引き上げたりする。
か‐らん【禍乱】
世の乱れや騒動。
まが【禍】
《「曲(まが)る」と同語源》よくないこと。悪いこと。わざわい。「その—を直さむとして」〈記・上〉
まが‐かみ【禍神】
災いをなす神。邪神。悪神。
まが‐ごと【禍事/禍言】
《「まがこと」とも》凶事。災難。また、不吉な言葉。「天(あめ)のまがつひといふ神の言はむ—に」〈祝詞・御門祭〉
まが‐つ‐ひ【禍津日】
「禍津日神(まがつひのかみ)」の略。