とく【禿】
[音]トク(呉)(漢) [訓]はげ はげる ちびる かむろ かぶろ 1 はげ。はげる。「禿頭/愚禿」 2 すり切れる。ちびる。「禿筆」
とく‐そう【禿瘡】
頭部に発生する皮膚病。ところどころに円形をした紅色の斑点を生じ、時にはそこの毛髪が抜け落ちる。ケルスス禿瘡。
とく‐とう【禿頭】
はげあたま。
とくとう‐びょう【禿頭病】
頭髪が抜け落ちる病気。脱毛症。
とく‐はつ【禿髪】
髪の毛が抜けてはげること。また、その頭。禿(はげ)。
とく‐ひつ【禿筆】
穂先の擦り切れた筆。ちびた筆。また、自分の文章や筆力を謙遜していう語。
禿筆(とくひつ)を呵(か)・す
穂先の擦り切れた筆に息を吹きかけて書く。転じて、下手な文章を書く。
とくぼくずいひつ【禿木随筆】
平田禿木の随筆集。昭和14年(1939)刊行。樋口一葉、夏目漱石、鳩山和夫といった作家や政治家のエピソード、英文学から日々の暮らしまで、さまざまな話題を取り上げる。
は・ぐ【禿ぐ】
[動ガ下二]「は(禿)げる」の文語形。
はげ【禿】
1 毛髪が抜け落ちている部分。また、抜け落ちている状態。 2 山などに樹木のなくなっている状態。「—山」