はい【稗】
[音]ハイ(漢) [訓]ひえ 小さい。こまごました。「稗官・稗史」
はい‐かん【稗官】
1 古代中国の官名。民間の風聞を集めて王に奏上した下級役人。転じて、身分の低い小役人。 2 1が集めた民間伝承。伝説。また、小説。→稗史(はいし)
はい‐し【稗史】
昔、中国で稗官が民間から集めて記録した小説風の歴史書。また、正史に対して、民間の歴史書。転じて、作り物語。小説。
ひえ【稗/穇】
イネ科の一年草。高さ1〜2メートルに達し、葉は細長くイネに似る。夏、円柱状の穂をつけ、小さい実を結ぶ。実を食用や鳥の飼料などにする。日本には縄文時代に中国から伝来したといわれ、救荒作物として栽培...
ひえつき‐ぶし【稗搗節】
宮崎県の民謡。東臼杵郡椎葉村地方で、稗をつくときにうたわれた仕事歌。源氏の武士那須大八と平家の娘鶴富姫の情話にまつわる歌詞が人気を博し、全国に広まった。
ひえ‐まき【稗蒔き】
鉢・水盤などに水を含んだ綿を置いて稗をまき、芽が出たのを青田に見立てて涼感を楽しむ盆栽。《季 夏》「—や疲れたる眼にみどりなり/風生」
ひえ‐めし【稗飯】
稗を炊いた飯。また、米に稗をまぜて炊いた飯。