たち‐かえ・る【立(ち)返る/立(ち)帰る】
[動ラ五(四)] 1 もとの位置や状態に戻る。「初心に—・って勉強する」 2 手紙の返事などを折り返し、すぐにする。折り返す。「行きと行きて—・らむも心ぐるし」〈源・蜻蛉〉 3 同じことを何度も...
たち‐かか・る【立(ち)掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 立とうとする。立とうとして途中でやめる。立ちかける。「いすから—・る」 2 立ち向かう。かかっていく。「勇猛果敢に—・る」
たち‐かく・す【立ち隠す】
[動サ四]霞や霧などが立ちこめて、さえぎり隠す。「山桜わが見にくれば春霞峰にも尾にも—・しつつ」〈古今・春上〉
たち‐かく・る【立ち隠る】
[動ラ下二]何かの陰に身を隠す。「さるべき所に—・れ給ひて」〈源・賢木〉
たち‐かた【立(ち)方】
1 能楽で、囃子方(はやしかた)に対して、シテ方・ワキ方・狂言方のこと。 2 歌舞伎・日本舞踊で、地方(じかた)に対して、立って舞い踊る者。
たち‐かわり【立(ち)代(わ)り】
[副]代わる代わる。たびたび。「入れ代わり—来客がある」
たちかわり‐いりかわり【立(ち)代(わ)り入(り)代(わ)り】
[副]「入れ代わり立ち代わり」に同じ。「全校の学生が—ぶつかる力競べ」〈蘆花・思出の記〉
たち‐かわ・る【立ち代はる/立ち替はる】
[動ラ四] 1 移りかわる。「—・り古き都となりぬれば道の芝草長く生ひにけり」〈万・一〇四八〉 2 入れかわる。交替する。「唐衣—・りぬる春の世にいかでか花の色も見るべき」〈栄花・疑ひ〉
たち‐がしら【立(ち)頭】
能・狂言で、立ち衆を統率する役。立ち衆頭。
たち‐がたり【立(ち)語り】
能の間狂言(あいきょうげん)の形式の一。シテの中入り後、狂言方が舞台常座(じょうざ)で立ったまま、独りで物語るもの。