あお‐だけ【青竹】
《「あおたけ」とも》 1 幹が青々としている竹。 2 染め色の名。鮮やかな緑色。 3 笛。「—を雲の上人吹きたてて春の鶯さへづらすなり」〈夫木・三二〉
あぜ‐たけ【綜竹】
「綾竹(あやだけ)1」に同じ。
あやおり‐だけ【綾織(り)竹】
竹に色紙を螺旋(らせん)形に巻き、端に同色の房をつけたもの。踊りに、また、綾織りの曲芸に使う。綾竹。
あや‐だけ【綾竹】
1 機織り機で、縦糸のもつれを防ぎ、順序を正しくするために、その間に入れる細い竹の棒。綜竹(あぜたけ)。 2 引き窓の引き縄を掛けるため横に渡した竹。 3 「綾織り竹」に同じ。
いささ‐むらたけ【いささ群竹】
少しばかりの竹の茂みの意か。神聖な竹の茂みの意の「斎笹(いささ)」とする説もある。「わが屋戸の—吹く風の音のかそけきこの夕(ゆふへ)かも」〈万・四二九一〉
いと‐たけ【糸竹】
《「糸」は琴・三味線などの弦楽器、「竹」は笛・笙(しょう)などの管楽器》 1 和楽器の総称。しちく。「—の調べ」 2 音楽。音曲。「—の道」
いみ‐だけ【斎竹/忌(み)竹】
神事のとき、不浄を防ぐために斎み清める場所に立てる竹。葉のついた青竹にしめ縄を張り、四手(しで)を垂らす。
うき‐かわたけ【浮き河竹/憂き河竹】
定まりのない、つらいことの多い身の上を、水に浮き沈みする川辺の竹にたとえ、「浮き」に「憂き」を掛けた語。遊女の境遇をいう。「恥づかしながらわたしが昔は—の傾城(けいせい)」〈浄・嫗山姥〉
うんもん‐ちく【雲紋竹】
ハチクの変種。茎の表面に紫褐色の雲状の斑点がある。近畿地方などに自生するが、観賞用・工芸用に栽培もされる。斑竹(はんちく)。丹波(たんば)斑竹。
えもん‐だけ【衣紋竹】
竹製の衣紋掛け。《季 夏》「抜衣紋して衣(きぬ)かかる—/虚子」