えみ【笑み/咲み】
1 にっこりとすること。笑うこと。ほほえみ。微笑。「口もとに—がこぼれる」「満面に—を浮かべる」 2 つぼみが開くこと。花の咲くこと。また、果実が熟して割れること。「—栗」 3 鐙(あぶみ)の、...
えみ‐くず・れる【笑み崩れる】
[動ラ下一][文]ゑみくづ・る[ラ下二]うれしくて顔いっぱいに笑みが広がる。
えみ‐ぐさ【笑み草】
アマドコロ・ナルコユリ・ボタンヅルなどの別名。
えみ‐こだ・る【笑みこだる】
[動ラ下二]笑い崩れる。「横座の鬼、杯を左の手に持ちて—・れたるさま、ただこの世の人のごとし」〈宇治拾遺・一〉
えみ‐さか・ゆ【笑み栄ゆ】
[動ヤ下二]華やかな笑顔をする。大いに喜び笑う。「—・えつつ、御座(おまし)ひきつくろひなどす」〈源・総角〉
笑(え)みの眉(まゆ)開(あ)・く
1 にこにこする。笑顔になる。「よろづ思ふ事なげなる御けしきの、—・けさせ給へれば」〈栄花・初花〉 2 花のつぼみが開く。「白き花ぞおのれひとり—・けたる」〈源・夕顔〉
えみ‐ひろご・る【笑み広ごる】
[動ラ四]満面に笑みを浮かべる。笑い崩れる。「女ばら、物のうしろに近づき参りて、—・りて聞き居たり」〈源・宿木〉
えみ‐ま・ぐ【笑み曲ぐ】
[動ガ下二]顔つきを崩して大いに笑い喜ぶ。「講師、—・げて、よしと思ひたり」〈宇治拾遺・九〉
えみ‐わ・れる【笑み割れる】
[動ラ下一][文]ゑみわ・る[ラ下二]果実などが熟して自然に裂けて開く。また、はちきれる。「見ともない面を—・れそうに莞爾(にこ)つかせて」〈二葉亭・平凡〉