かさぎ‐れんが【笠着連歌】
中世以降、寺社の祭や法会に行われ、参詣人などが自由に参加できた、庶民的な連歌。着座した連衆(れんじゅ)以外は、立ったまま笠もぬがずに句を付けたので、この名がついた。花の下(もと)連歌の流れをくむもの。
かさ‐ぐも【笠雲】
高い山の頂に、笠をかぶったようにかかる雲。
かさ‐ご【笠子】
1 フサカサゴ科の海水魚。沿岸岩礁域にすむ。全長約25センチ。体は長卵形。頭が比較的大きく、とげがある。体色は暗褐色から赤色まで変化に富み、体側に複雑な暗色紋がある。卵胎生。冬に美味。あかうお。...
かさ‐じころ【笠錏】
笠のような形をした、兜(かぶと)のしころ。
かさ‐じぞう【笠地蔵】
昔話の一。年の暮れに心やさしい老爺(ろうや)が雪をかぶった六地蔵に笠をかぶせてやると、夜中に六地蔵が米や金をお礼に持って来るという話。
かさ‐じるし【笠標】
戦場で敵味方を見分けるために、兜(かぶと)などにつけたしるし。多くは小旗を用い、家紋や文字などを染めた。→袖標(そでじるし)
かさじるし‐の‐かん【笠標の鐶】
兜(かぶと)の鉢の後部中央に打った金輪。笠標をつけるためだが、普通は赤の総角(あげまき)をつける。高勝鐶(こうしょうかん)。笠標付けの鐶。
かさ‐すげ【笠菅】
カヤツリグサ科の多年草。湿地に群生し、高さ約1メートル。根茎は太く、泥中をはう。茎は三角柱。葉は細長く、堅い。夏、長大な花穂を出す。刈り干した葉を編んで蓑(みの)や菅笠を作る。みのすげ。すげ。
かさ‐づけ【笠付け】
「冠付(かむりづ)け」に同じ。
かさでら【笠寺】
名古屋市南区の地名。昔話「笠地蔵」にちなむ笠寺観音を本尊とする笠覆(りゅうふく)寺(通称、笠寺)がある。