雨後(うご)の筍(たけのこ)
《雨が降ったあと、たけのこが次々に出てくるところから》物事が相次いで現れることのたとえ。 [補説]成長が早いことの意で使うのは誤り。
縁(えん)の下(した)の筍(たけのこ)
立身出世のできない人のたとえ。
せき‐じゅん【石筍】
鍾乳洞(しょうにゅうどう)の床にみられる、たけのこ状の岩石。上壁から落ちるしずくの中に含まれている石灰分が沈殿して固まったもの。方解石からなる。
雪中(せっちゅう)の筍(たけのこ)
《中国、三国時代の呉の孟宗が冬に竹林で母の好物の竹の子を手に入れたという故事から》得がたいものを手に入れることのたとえ。また、孝心の深いことのたとえ。
たかむな【筍/笋】
⇒たかんな
たかんな【筍/笋】
《古くは「たかむな」とも表記》タケノコの古名。たこうな。「雪中の—、師走のやまももも」〈著聞集・一八〉
たけ‐の‐こ【竹の子/筍/笋】
1 竹の地下茎から生え出る若芽。褐色の毛の密生した皮を幾重にもかぶる。モウソウチク・マダケ・ハチクなどのものを食用にする。《季 夏》「月ななめ—たけとなりにけり/漱石」 2 「筍医者」の略。 3...
たけのこ【竹の子/笋】
狂言。畑に生えたたけのこの所有をめぐって畑主と隣の藪(やぶ)主とが争い、仲裁人が取りなし、結局、相撲で勝負をつけ畑主が勝ちをおさめる。
たこうな【筍】
「たかんな」の音変化。「—をつと握り持ちて」〈源・横笛〉
ひょう‐じゅん【氷筍】
洞窟(どうくつ)などの天井からしたたり落ちた水滴が凍り、積み重なってたけのこ状の氷塊になったもの。→石筍(せきじゅん)