あき‐ばこ【空き箱】
中に何も入っていない箱。からばこ。
開(あ)けて悔(くや)しい玉手箱(たまてばこ)
《浦島太郎の伝説から》期待外れの結果を見て、がっかりすることのたとえ。開けて悔しき浦島の子。
あたり‐ばこ【当(た)り箱】
「硯箱(すずりばこ)」の忌み詞。「すずり」の「すり」を嫌っていう。
あと‐ばこ【後箱】
大名行列で、馬や駕籠(かご)のあとに続く、調度品や小道具を入れた挟み箱。⇔先箱。
あわ‐ばこ【泡箱】
荷電粒子の飛跡を、液体中の小さな泡の列としてとらえる装置。素粒子研究に用いる。1952年、米国の物理学者グレーザーが発明。
あん‐ばこ【暗箱/暗函】
蛇腹式写真機の胴体。内部は暗く、前部にレンズ、後部に感光板をつける。
いちまんど‐の‐はらいばこ【一万度の祓箱】
江戸時代、伊勢神宮の御師(おし)が年末に御祓を入れ諸方面に配って、銭を受けた祓箱。「一万度祓」と墨書してあった。一万度。
いぬ‐ばこ【犬箱】
犬が伏した形に作った、雌雄で一対の小箱。昔、安産や子供の健康を祈るまじないに用いられた。犬張り子の源流といわれる。御伽(おとぎ)犬。
ウィルソン‐の‐きりばこ【ウィルソンの霧箱】
電子や陽子などの荷電粒子の飛跡を調べる装置。容器内の過飽和蒸気を荷電粒子が通過すると霧滴が生じる現象を観測するもの。英国の物理学者ウィルソンが考案。
うけ‐ばこ【受(け)箱】
郵便物や牛乳などの配達物を受けるために、玄関先などに取り付けた小箱。