あいのやま‐ぶし【間の山節】
江戸時代、間の山で、代々、お杉・お玉と名のる女性が簓(ささら)・三味線に合わせて歌った俗謡。
あら‐ぶし【荒節】
《「あらふし」とも》カツオの本節や亀節を煮たあと、いぶして寝かせるという作業を繰り返したもの。煮熟(しゃじゅく)によってたんぱく質を凝固させ、煙でいぶすことで雑菌の侵入を防ぐ。黒くタールで覆われ...
あら‐よ【荒節】
祓(はらえ)の式の節折(よおり)の儀で、天皇の身長を測る竹の一。⇔和節(にこよ)。
いしゅ‐ふし【意趣節】
《「節」は苦情の意》恨みになるようなところ。恨みや難くせ。「閑心さまも、長兵衛も、切れてしまへば—ないといふもの」〈伎・吾嬬鑑〉
いずも‐ぶし【出雲節】
江戸末期、出雲国安来(やすぎ)で発生した民謡。海路、日本海沿岸および九州地方にまで伝わった。博多節・安来節などの源流とされる。
いせじま‐ぶし【伊勢島節】
古浄瑠璃の一派。江戸前期、寛永(1624〜1643)のころ、伊勢出身の伊勢島宮内(くない)が江戸で語りはじめたもの。
いそ‐ぶし【磯節】
茨城県の太平洋沿岸地方の民謡。もと船歌であったが、のち大洗・那珂湊(なかみなと)地方の座敷歌として全国に流行した。
いたこ‐ぶし【潮来節】
潮来地方で起こった俗謡。船歌から出て座敷歌となり、江戸中期に全国的に広まった。
いっ‐せつ【一節】
1 文章・音楽などのひとくぎり。「詩の—」 2 プロ野球などの日程のひとくぎり。
いっちゅう‐ぶし【一中節】
浄瑠璃の流派の一。17世紀末に京都の都太夫一中が創始。初め上方で流行し、のち江戸で栄えた。都派のほか、分派の菅野派と宇治派がある。