いっせき‐わ【一夕話】
ある晩語られた話。「唄の節につい誘われて浮気ものになった事があると語った彼女の—からであった」〈荷風・見果てぬ夢〉
いっ‐ぽん【一本】
1 細長い物一つ。また、電話・手紙などについてもいう。「—の便りもない」→本(ほん) 2 ㋐一冊または一部の書物。 ㋑ある書物。異本。別の本。「—に曰(いわ)く」 3 柔道・剣道などで、完全に技...
いつ‐か【五日】
1 日の数の五つ。5日間。 2 月の第5の日。 3 正月5日。《季 新年》「水仙にかかる埃(ほこり)も—かな/たかし」 4 5月5日。端午(たんご)の節句の日。「—まで水澄みかぬるあやめかな/桃...
いつか‐の‐せちえ【五日の節会】
奈良時代以後、朝廷年中行事の一。毎年5月5日に天皇が武徳殿に出て、群臣に宴を賜り、あとに騎射が催される。参列する人々は菖蒲(あやめ)を鬘(かずら)につけた。平安時代後期には衰えた。端午の節会。い...
いつ‐ぞ【何時ぞ】
[副]《「ぞ」は係助詞》 1 過去または未来の、不定の時を表す。 ㋐いつであったか。いつか。「—の年か忘れたが」 ㋑そのうちいつか。「五三の価をためて、—時節を待てども」〈浮・一代男・五〉 2 ...
いでんし‐さいしゅうごう【遺伝子再集合】
型の異なる近縁のウイルスが同時に同一の宿主細胞に感染した際に、遺伝子の分節が混合して新型のウイルスが出現すること。 [補説]新型インフルエンザウイルスの出現は、遺伝子再集合によって起こると考えら...
いと‐め【糸目】
1 細い糸。糸筋。 2 凧(たこ)の表面につけて揚がりぐあいを調節する糸。 3 器物に細く刻みつけた筋。「—模様」 4 物事をつなげるもの。脈絡。「話の—をつなぐ」 5 「糸歩(いとぶ)」に同じ...
いどう‐へいきん【移動平均】
統計の手法の一。一定期間の間隔を定め、その間隔内の平均値を連続して計算することによって趨勢(すうせい)的な動向を知ろうとするもの。変動の激しい株価や季節的な変動のみられるデパートの売上高の動きな...
いなか‐ぶし【田舎節】
1 民謡。 2 歌舞伎舞踊の中で、特に民謡を取り入れた伴奏音楽で踊る部分。 3 日本音楽で、陽旋法のこと。主に民謡に用いられるところから、明治中期に上原六四郎が命名。→都節(みやこぶし)
いな‐ぶし【伊那節】
長野県伊那地方の民謡。祝儀歌・盆踊り歌としてうたわれ、古くは御嶽山(おんたけさん)節といわれた。「天竜下ればしぶきに濡れる」は大正5年(1916)の新作歌詞。