ひ‐くず【簸屑】
穀類や茶などを箕(み)でふるったときに出る屑。
ひくず【簸屑】
狂言。和泉(いずみ)流。茶の簸屑をひきながら眠ってしまった太郎冠者に、次郎冠者が鬼の面をかぶせる。主人が帰って、鬼と思って追い出そうとするうちに面がとれる。
ひ‐だし【簸出し】
穀物などを箕(み)でふるって、くずなどを取り除くこと。また、そのくず。〈日葡〉
ひ‐の‐かわ【簸川】
出雲神話の川。素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した伝説で知られる。島根県の斐伊(ひい)川とされる。
ひる【簸る】
[動ハ上一]箕(み)で穀物をあおって、くずを除き去る。「糠(ぬか)のみ多く候へば、それをひさせんとて」〈著聞集・一六〉