あお‐すだれ【青簾】
1 青竹を細く割って編んだ新しいすだれ。《季 夏》「—髪にさはりて強からず/才磨」 2 牛車(ぎっしゃ)にかける、青糸で編んだすだれ。
あお‐のうれん【青暖簾】
紺色に染めたのれん。近世、上方の遊里で局女郎(つぼねじょろう)という下等な遊女のいる門口に掛けた。あおのれん。
あし‐すだれ【葦簾】
1 葦を編んで作ったすだれ。よしず。 2 鈍色(にびいろ)の布でへりをつけたすだれ。天皇が喪に服している仮屋に掛けた。
いよ‐すだれ【伊予簾】
1 伊予国上浮穴(かみうけな)郡露峰(つゆのみね)産の篠竹(しのだけ)で編んだ上等のすだれ。いよす。 2 名物の古瀬戸茶入れの銘。小堀遠州の命名による。 3 名物切の名。緞子(どんす)で、細かい...
うちあげ‐すだれ【打(ち)上げ簾】
「打ち上げ5」に同じ。
うち‐のれん【内暖簾】
商家などで、店と奥とを仕切るのれん。
うち‐みす【内御簾】
1 寝殿造りの母屋にかける御簾。 2 江戸時代の歌舞伎劇場の桟敷の名。東西の一階桟敷の舞台寄り8間で、簾(すだれ)が下げてあったのでいう。主に江戸歌舞伎でいった。→外御簾
お‐す【小簾】
小さい簾(すだれ)。また、簾。「玉だれの—の外には」〈一葉・暁月夜〉
かき‐のれん【柿暖簾】
柿色に染めたのれん。特に、江戸初期、下級の遊女屋で用いた。転じて、下級の遊女の異称。かきのうれん。
きり‐のれん【切り暖簾】
商家で用いる暖簾で、下の方を縫い合わせず、開いたままにしたもの。