け‐こ【笥籠/笥子】
飯などを盛る器。笥(け)。「手づから飯匙(いひがひ)取りて、—のうつは物に盛りけるを見て」〈伊勢・二三〉
け‐こ【花籠/華筥】
法要のとき、散華(さんげ)に用いる花を盛る器。竹を編んで作ったもののほか、透かし彫りを施した金属製のものなどがある。はなざら。はなかご。
けんもん‐かご【権門駕籠】
江戸時代、大名の家臣が主君の用事で他家へ行くとき乗った引き戸駕籠。主君から貸し与えられたもの。
こ【籠】
1 竹を編んで作ったいれもの。かご。「—もよみ—持ち」〈万・一〉 2 「伏せ籠(ご)」に同じ。「なえたる衣(きぬ)どもの厚肥えたる、大いなる—にうちかけて」〈源・帚木〉
ことばのくずかご
国語学者、辞書編纂者の見坊豪紀によるエッセー。珍語・新語・流行語をはじめ、現代語用例収集の一端を紹介する。「言語生活」誌に連載ののち、昭和54年(1979)刊行。
ごぜん‐かご【御膳籠】
仕出し料理を入れて運んだ、方形の竹かご。てんびん棒の両端にかけて担ぐ。
ごめん‐かご【御免駕籠】
江戸時代、奉行の許可を得て町医者や金持ちの町人などが用いた自家用の駕籠。「—はじめて乗って首を出し」〈柳多留・六〉
さい‐ろう【菜籠】
1 茶の湯で、花入れや炭斗(すみとり)に使う竹で編んだ籠(かご)。中国で野菜などを入れたことからこの名がある。 2 竹を編んで作った弁当箱。
さくら‐どうろう【桜灯籠】
桜の花を透かし彫りにした銅製円形の灯籠。
さげ‐じきろう【提げ食籠】
手に提げて持ち歩けるように作ってある食籠。