お‐ねば【御粘】
(女性語) 1 水を多くして炊いた飯からとったねばねばした汁。煮抜き。 2 飯が煮え立ったとき、釜の外に噴きこぼれるねばねばした汁。
かわ‐ねば【川粘/河粘】
川底からとれる粘りけのある土。荒壁の壁土に用いる。
て‐ねば【手粘】
[形動ナリ]《形容詞「てねばし」の語幹から》仕事や動作がのろいさま。「最前の鱸(すずき)を、—な者が洗ふとみえていかう遅い」〈虎寛狂・鱸庖丁〉
ねば【粘】
1 粘りけがあること。また、そのもの。 2 ⇒御粘(おねば) 3 「粘土(ねばつち)」の略。
ねば‐ねば【粘粘】
[名]粘って物につきやすいもの。「雌しべの頭の—は何ですか」 [副](スル) よく粘って物につきやすいさま。「とろろ汁で口の周りが—する」 [アクセント]はネバネバ、はネバネバ。
ねん【粘】
[常用漢字] [音]ネン(呉) [訓]ねばる ねちねちとくっつく。ねばりけがある。「粘液・粘着・粘稠(ねんちゅう)・粘土・粘膜」 [補説]「黏」は本字。 [難読]粘葉装(でっちょうそう)