かすゆ‐ざけ【糟湯酒】
酒のかすを湯に溶かした飲み物。「—うちすすろひて」〈万・八九二〉
糟(かす)を食(く)・う
小言を言われる。𠮟られる。主に芝居の世界で用いられる語。「どんな不味(まず)いことをして—・うか」〈万太郎・春泥〉
そう【糟】
[音]ソウ(サウ)(呉)(漢) [訓]かす 酒かす。「糟糠(そうこう)・糟粕(そうはく)」
そう‐こう【糟糠】
1 酒かすと米ぬか。転じて、粗末な食べ物。 2 値打ちのないもの。つまらないもの。「清盛入道は平氏の—」〈平家・四〉
そうこう‐じる【糟糠汁】
米ぬか製のみそで調理した汁。〈日葡〉
そうこう‐の‐つま【糟糠の妻】
貧しいときから連れ添って苦労をともにしてきた妻。→糟糠
糟糠(そうこう)の妻(つま)は堂(どう)より下(くだ)さず
《「後漢書」宋弘伝から》貧しいときから苦労をともにしてきた妻を、富貴になってからも大事にして見捨てない。
そう‐はく【糟粕】
1 酒のかす。 2 よいところを取り去った残り。
糟粕(そうはく)を嘗(な)・める
先人のまねをするだけで、独創性のないことのたとえ。「古人の—・める」