すっ【素っ】
[接頭]《「す(素)」に促音が添加されたもの》名詞・動詞・形容動詞に付いて、その意味を強める。「—ぱだか」「—飛ばす」「—とんきょう」 [補説]話し言葉で使われることが多い。
すっ‐ころ・ぶ【素っ転ぶ】
[動バ五(四)]勢いよく転ぶ。「ステージの上で—・ぶ」
すっ‐とば・す【素っ飛ばす】
[動サ五(四)] 1 勢いよく飛ばす。特に、乗り物を速く走らせる。「バイクを—・して病院へ向かう」 2 途中を勢いよく抜かす。大ざっぱに端折(はしょ)る。「予定を—・す」「手順を—・す」
すっ‐と・ぶ【素っ飛ぶ】
[動バ五] 1 「飛ぶ」を強めていう語。勢いよく飛ぶ。また、大急ぎで行く。「土俵下へ—・ぶ」「急を聞いて—・んで帰る」 2 急に消え去る。「大成功の知らせに疲れも—・んだ」
すっ‐とぼ・ける【素っ惚ける】
[動カ下一]《「すっ」は接頭語》知っているのにまったく知らないというふりをする。「だれの仕業かわからないと—・ける」
すっ‐とんきょう【素っ頓狂】
[形動]ひどく調子はずれで、まぬけなさま。「—な声をあげる」
すっぱ【素っ破/透っ波】
1 戦国時代、武家が野武士や野盗であった者を取りたてて使った間者。乱波(らっぱ)。忍びの者。 2 ぬすっと。すり。かたり。「それがしは京田舎走りまはって、かくれもなき—ぢゃ」〈虎清狂・禁野〉 3...
すっ‐ぱだか【素っ裸】
1 衣類を何も身につけていないこと。まるはだか。まっぱだか。「—で泳ぐ」 2 財産などをすっかりなくして身一つになること。「倒産して—になる」
すっぱ‐ぬき【素っ破抜き】
1 すっぱ抜くこと。また、すっぱ抜いた事柄。「特ダネの—」 2 刃物を不意に抜くこと。「浪人衆(しゅ)が三人、御酒のうへで—して怪我人もありましたから」〈滑・続膝栗毛・一二〉
すっぱ‐ぬ・く【素っ破抜く】
[動カ五(四)] 1 人の秘密などを不意に明るみに出す。あばく。「汚職の真相を—・く」 2 刀などをだしぬけに抜く。「酔うた振りして—・き」〈伎・霊験曽我籬〉 [補説]すっぱ(忍びの者)が思いが...