むらさき‐しじみ【紫小灰蝶】
シジミチョウ科のチョウ。翅(はね)の開張約3.5センチ。翅の中央部が金属光沢のある紫色。花に来ることは少ない。幼虫はカシ類の新芽を食べ、成虫で越冬する。
むらさき‐しめじ【紫湿地】
キシメジ科のキノコ。秋に雑木林に輪を描いて生え、傘の直径は約10センチ。全体に紫色で、のちに汚黄色あるいは褐色になる。食用。
むらさき‐すそご【紫裾濃】
紫色を、上方は薄く下方になるにつれて濃くなるように染めたもの。
むらさき‐ずいしょう【紫水晶】
紫色の水晶。また、その色。紫石英(しせきえい)。アメシスト。アメジスト。
むらさき‐そう【紫草】
多年草ムラサキの別名。
むらさき‐たび【紫足袋】
紫色に染めた筒長の革足袋。同色の革ひもで結ぶ。多くは鹿革製で、室町時代から江戸初期に流行。主に女性の晴れ着に用いられた。
むらさき‐だ・つ【紫立つ】
[動タ五(四)]紫色を帯びる。紫がかる。「烽火(のろし)が—・って暗黒な空の中でぱっとはじけると」〈有島・生れ出づる悩み〉
むらさき‐つゆくさ【紫露草】
ツユクサ科の多年草。高さ約50センチ。葉は広線形。春から夏にかけ、紫色の3弁花が朝に開き、午後にしぼむ。北アメリカの原産で、庭などに栽培。また、雄しべの花糸(かし)は細胞が1列に並んで観察しやす...
むらさき‐におい【紫匂】
1 上から下へ紫色をしだいに薄くした染め色。 2 襲(かさね)の色目の名。上を濃い紫にして、下をしだいに薄くしたもの。 3 鎧(よろい)の威(おどし)の一。紫色の糸で上部から下部へしだいに薄くな...
むらさき‐の【紫の】
[枕] 1 ムラサキの根で染めた色の美しいところから、「にほふ」にかかる。「—にほへる妹を憎くあらば」〈万・二一〉 2 紫色が名高い色であったところから、地名「名高(なたか)」にかかる。「—名高...