きょう‐づか【経塚】
経文を経筒・経箱に入れて埋めた塚。後世まで教法を伝えようとし、また追善供養や現世利益(げんぜりやく)などを目的に平安中期から近世にかけて行われた。仏具などを添えることが多く、経石・瓦経なども埋めた。
きょう‐づくえ【経机】
読経の際、経典をのせる黒または朱の漆塗りの机。
きょう‐づつ【経筒】
経塚に埋める写経を納めるための蓋(ふた)付きの容器。銅製の円筒形のものが多い。
きょう‐てん【経典】
《古くは「きょうでん」とも》 1 仏の教えを記した文章・書物。経文。 2 ある宗教で、信徒の守るべき教えを記した神聖な書。キリスト教の聖書、イスラム教のコーランなど。
きょう‐とう【経塔】
1 経文・陀羅尼(だらに)などを納めて供養する塔。 2 写経で、経文の文字によって五重・七重の塔の形を表したもの。
きょう‐どう【経堂】
寺院で、経典を納めておく建物。経蔵(きょうぞう)。
きょう‐どう【経幢】
表面に尊勝陀羅尼などを刻んだ石柱・金属柱。唐代に始まり、日本でもつくられた。→石幢
きょう‐ながし【経流し】
死者の追善、また生類の供養のため、経典を書写して川や海に流すこと。
きょう‐ねんぶつ【経念仏】
経を読み、念仏すること。「朝夕—を欠かさない」
きょう‐の‐まき【経の巻】
屋根の獅子口(ししぐち)の上端にのせる、経巻に似た円筒形の瓦。