あごん‐きょう【阿含経】
小乗仏教の根本経典。阿含部経典の総称。漢訳経典では長(じょう)・中・雑・増一の四阿含、または小阿含を加えた五阿含とする。
あほだら‐きょう【阿呆陀羅経】
《上方語「あほだら」と「陀羅尼(だらに)経」とをかけた語》時事を風刺したこっけいな俗謡。願人坊主(がんにんぼうず)が小さな2個の木魚をたたき、または扇子で拍子をとりながら歌い歩き、銭を乞うた。江...
あみだ‐きょう【阿弥陀経】
大乗経典。浄土三部経の一。1巻。402年ごろ、鳩摩羅什(くまらじゅう)が漢訳。釈迦が阿弥陀仏の西方浄土をたたえて、その名号(みょうごう)を唱えて浄土に往生することを勧め、諸仏がこれを証したと説く...
あり・ふ【在り経】
[動ハ下二]生きて年月を送る。ある状態で月日を過ごす。「ことさわがしき心地して—・ふる中に」〈かげろふ・中〉
いちじいっせき‐きょう【一字一石経】
経文を墨または朱で、小石一つに1字ずつ書き写したもの。先祖などの冥福を祈って地中に埋める。→経石(きょういし)
いちにち‐きょう【一日経】
《「いちにちぎょう」とも》1日のうちに書写し終えた経典。特に法華経の例が多く、大勢で分担して書写した。頓写(とんしゃ)。「手負ひのただ今落ち入るに、—書いて弔(とぶら)へ」〈平家・一一〉
いっさい‐きょう【一切経】
釈迦(しゃか)の教説とかかわる、経・律・論の三蔵その他注釈書を含む経典の総称。大蔵経(だいぞうきょう)。
いっぽん‐ぎょう【一品経】
《「いっぽんきょう」とも》 1 法華経などの写経の際、多くの人が一品ずつ分担して書写すること。 2 法華経二十八品を一品ずつ各一巻に仕立てたもの。また、その一品ずつを仏前で読誦(どくじゅ)すること。
いんが‐きょう【因果経】
「過去現在因果経」の略。
いんぜい‐あみだきょう【引声阿弥陀経】
ゆるやかな曲節をつけて阿弥陀経を唱えること。円仁(えんにん)が唐から伝え、比叡山で行ったのが初めといわれ、京都の真如堂などで行われる。引声の阿弥陀経。