えいり‐じょうるりぼん【絵入り浄瑠璃本】
挿絵入りの古浄瑠璃正本。寛永期(1624〜1644)に刊行、元禄期に丸本(まるほん)の流行により消滅。丹緑本(たんろくぼん)・虱本・金平本(きんぴらぼん)・六段本などの種類がある。
えいり‐ねほん【絵入り根本】
挿絵入りの歌舞伎脚本。安永(1772〜1781)ごろから文化・文政・天保年間(1804〜1844)を最盛期として、主に京坂で刊行。根本。
えいり‐ぼん【絵入り本】
本文の内容にそった挿絵の入っている本。特に、近世の絵入り根本(ねほん)・絵入り狂言本などをいう。絵本とは異なる。
えいり‐よみほん【絵入り読本】
江戸時代の小説の一。挿絵の多い後期読本・人情本などをいう。
えいんがきょう【絵因果経】
「過去現在因果経」に、その意を表す絵を加えた絵巻。紙面の下段に経文、上段に対応する場面を描き、全8巻の構成。奈良時代の制作のほか、鎌倉時代のものもある。過去現在因果経絵巻。
え‐うちわ【絵団扇】
絵のかいてあるうちわ。《季 夏》「—のそれも清十郎にお夏かな/蕪村」
え‐うるし【絵漆】
蒔絵(まきえ)に用いる漆。
え‐おうぎ【絵扇】
絵のかいてある扇。《季 夏》「—や是も二見のうら表/也有」
え‐かがみ【絵鑑】
鑑定用の古画帖(こがちょう)で、画家たちの手法の特徴を収録してあるもの。
え‐かき【絵書き/絵描き】
1 絵をかくことを職業とする人。画家。 2 絵をかくこと。今日では幼児語で「お絵かき」というほかは、あまり用いない。