あつ‐ぎぬ【厚絹】
厚い織り地の絹。厚板(あついた)。
あや‐ぎぬ【綾絹】
綾織りの絹。あやけん。
うす‐ぎぬ【薄絹/薄帛】
平絹・紗(しゃ)・絽(ろ)などのように、生地の薄い絹。→厚絹
え‐ぎぬ【絵絹】
日本画を描くのに用いる平織りで薄地の絹織物。にじみ止めに礬水(どうさ)をひいて用いる。
おりのべ‐ぎぬ【織り延べ絹】
普通のものより丈が長い絹織物。「北国の—三千疋(ひき)」〈平家・四〉
かい‐き【海気/海黄】
絹織物の一。ふつう縦糸も横糸もともに練り糸を用いた平織。滑らかで光沢がある。近世初期に渡来した中国産で、日本でも甲斐国郡内地方で産するようになり、甲斐絹の字を当てた。夜具地・羽織地などに用いられる。
かい‐きぬ【甲斐絹】
⇒海気(かいき)
かが‐ぎぬ【加賀絹】
加賀地方産の絹織物。光沢のある地質は染色もよく、裏地に用いて最高とされた。
から‐ぎぬ【唐絹】
中国製の絹。また、舶来の絹。
かわまた‐ぎぬ【川俣絹】
福島県川俣地方で産する絹織物。片羽二重など。