あや【文/綾】
1 物の表面に現れたさまざまな形や模様。特に、線が斜めに交わった模様。 2 特に苦心した、文中の言い回し。含みのある表現や微妙なニュアンス。「言葉の—」 3 表面的には見えないが、たどると見えて...
あや【綾】
宮崎県中部、東諸県(ひがしもろかた)郡の地名。国内有数の照葉樹林群が広がり、九州中央山地国定公園に含まれる。
いり‐あや【入綾】
舞楽で、退場するとき、舞いながら舞台を降りる演出。また、その舞。入舞(いりまい)。
かべ‐すきや【壁透綾】
横糸に壁糸を使って織った清楚で軽い縮緬(ちりめん)透綾。普通の透綾より強く縒(よ)りをかけて織る。夏の和服地。壁上布(かべじょうふ)。
かめ‐あや【亀綾】
細かい亀甲(きっこう)文様を織り出した綾織りの絹織物。亀綾縞(かめあやじま)。亀屋縞。
から‐あや【唐綾】
中国から伝来した綾織物。日本でその製法にならって織ったものにもいう。近世では、浮き織物のことをいった。
から‐の‐あや【唐の綾】
「唐綾(からあや)」に同じ。「珍しきさまなる—などに」〈源・須磨〉
からはな‐ふせんりょう【唐花浮線綾】
文様の名。唐花を正面から見た形を中心に一つ置き、側面から見た形を周囲に五つならべた浮線綾。
きぬ‐あや【絹綾】
薄い綾織りの絹織物。
ぎょ‐りょう【魚綾/魚陵/魚竜/御綾】
紋織物の一。上質の唐綾(からあや)をいう。「—の直垂(ひたたれ)に緋威(ひをどし)の鎧(よろひ)きて」〈平家・九〉