えに【縁】
《「えん(縁)」の「ん」を「に」で表記したもの》えん。ゆかり。ちなみ。和歌では「江に」に掛けて用いることが多い。「みをつくし恋ふるしるしにここまでもめぐり逢ひける—は深しな」〈源・澪標〉
えに‐し【縁】
《「えに(縁)」+強意の副助詞「し」から》えん。ゆかり。多く男女間についていう。「われら二人、なんという薄い—であろう」〈藤村・春〉
えん【縁】
1 《(梵)pratyayaの訳》仏語。結果を生じる直接的な原因に対して、間接的な原因。原因を助成して結果を生じさせる条件や事情。「前世からの—」 2 そのようになるめぐりあわせ。「一緒に仕事を...
えん【縁】
[常用漢字] [音]エン(呉)(漢) [訓]ふち へり よる ゆかり えにし よすが 〈エン〉 1 物のへり。ふち。「縁海・縁辺/外縁・周縁」 2 物事のつながり。かかわりあい。ゆかり。「縁由...
ふち【縁】
1 物の端の部分。また、物の周りの、ある幅をもった部分。へり。「がけの—」「—が欠ける」「帽子の—」 2 刀の柄口(つかぐち)の金具。 [用法]ふち・へり——「机のふち(へり)に手をつく」「茶碗...
へり【縁】
1 池・穴などに接したすぐそば。そのものに入るすぐ手前をさす。「崖(がけ)の—に立つ」「川—の道」 2 もののはし。ふち。「机の—で肘(ひじ)をうつ」「船—」 3 2につけた飾り。特に、畳の長い...
ゆかり【縁/所縁】
1 なんらかのかかわりあいやつながりのあること。因縁。「縁(えん)も—もない」「文豪—の地」「—の者を頼って上京する」 2 血縁関係のある者。親族。縁者。「おのが—、西東合はせて六百人ばかり」〈...
よす‐が【縁/因/便】
《「寄す処(か)」の意。古くは「よすか」》 1 身や心のよりどころとすること。頼りとすること。また、身寄り。血縁者。よるべ。「知人を—に上京する」「身を寄せる—もない」 2 手がかり。手だて。方...