ほん‐えん【本縁】
《連声(れんじょう)で「ほんねん」とも》事物の起こり。起源。由来。縁起。「仏神の—をうたふ」〈徒然・二二五〉
ま‐えん【魔縁】
悪魔が人の心を迷わせること。また、その悪魔。「われらが、念仏して居たるを妨げんとて、—の来たるにてぞあるらん」〈平家・一〉
ま‐ぶち【目縁/眶】
目のふち。また、まぶた。「—をほんのり紅(あから)めて」〈木下尚江・良人の自白〉
まわり‐えん【回り縁】
建物や部屋の周囲の二方以上にめぐらした縁側。
まわり‐ぶち【回り縁】
天井のまわりの壁と接する部分に取り付けた横木。天井回り縁。
む‐えん【無縁】
1 縁のないこと。関係のないこと。「我々とは—の出来事」 2 地縁・血縁などの縁者がないこと。⇔有縁(うえん)。 3 仏語。 ㋐だれのためというような対象の区別がなく、すべて平等であること。絶対...
むらさき‐の‐ゆかり【紫の縁】
「草(くさ)の縁(ゆかり)」に同じ。「かの—尋ねとり給ひて」〈源・末摘花〉
ゆ‐えん【由縁】
1 事の起こり。由来。わけ。「地名の—を尋ねる」 2 関係。ゆかり。「百姓町人は—もなき士族に平身低頭し」〈福沢・学問のすゝめ〉
ゆかり【縁/所縁】
1 なんらかのかかわりあいやつながりのあること。因縁。「縁(えん)も—もない」「文豪—の地」「—の者を頼って上京する」 2 血縁関係のある者。親族。縁者。「おのが—、西東合はせて六百人ばかり」〈...
よう‐えん【葉縁】
植物の葉のへり。全縁(滑らかな縁)、鋸歯(きょし)縁(ぎざぎざのある縁)、欠刻(けっこく)縁(切れ込みのある縁)などの形状がある。