くり【繰り】
1 糸などを繰ること。 2 (ふつう「クリ」と書く)謡曲の節の一。基本的な音の中では最も高い音階名。 3 (ふつう「クリ」と書く)謡曲で、曲(くせ)の序章にあたる、拍子に合わない謡の部分。初めの...
くり‐あが・る【繰(り)上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 繰り上げられた状態になる。「先方の都合で会議の時間が三〇分—・る」「次点のA氏が—・って議席を得た」⇔繰り下がる。 2 足し算で、ある位の数の和が二けたになったとき、一つ上...
くり‐あげ【繰(り)上げ】
1 繰り上げること。⇔繰り下げ。 2 足し算で、上のけたに数を繰り入れること。 3 義太夫節で、音を高めて強く語る節回し。 4 歌舞伎で、問答や口論の末に、両方掛け合いで、「さあさあさあ」と調子...
くりあげ‐とうせん【繰(り)上げ当選】
選挙後、当選人の死亡その他の事由で欠員が生じた場合、次点者を当選人とすること。繰り上げ補充。
くり‐あ・げる【繰(り)上げる】
[動ガ下一][文]くりあ・ぐ[ガ下二] 1 期日や時間などを、予定より早める。「開催期日を—・げる」「予定を—・げて早めに帰る」⇔繰り下げる。 2 順に従って前に送る。「次点者を—・げる」「着順...
くり‐あみ【繰(り)網】
左右に翼網を備えた袋状の魚網で、末端に引き綱を取り付けたもの。
くり‐あわ・す【繰(り)合(わ)す】
[動サ五(四)]「繰り合わせる2」に同じ。「時間を—・して出席する」 [動サ下二]「くりあわせる」の文語形。
くり‐あわせ【繰(り)合(わ)せ】
やりくりして都合をつけること。「万障お—の上ご出席ください」
くり‐あわ・せる【繰(り)合(わ)せる】
[動サ下一][文]くりあは・す[サ下二] 1 糸などを繰って巻き取る。 2 時間などをやりくりして都合をつける。「日程を—・せて帰郷する」
くり‐いと【繰(り)糸】
繭から糸を繰ること。また、繰った糸。