いま‐こまち【今小町】
まさに今の世の小野小町といえるような美人。→今業平(いまなりひら)
いん‐けつ【引決/引訣】
[名](スル)責任を負って自殺すること。「美人尚能(よ)く生を棄て—す」〈東海散士・佳人之奇遇〉
うかれ‐びと【浮(か)れ人】
1 美しいものや異性などに心をひかれて、浮かれ歩く人。「—を花に送る京の汽車は」〈漱石・虞美人草〉 2 古代、本籍地を離れ、他郷に流浪する者。浮浪人。「汝は—なり。なんぞ調(つき)を輸(いだ)さ...
うね・る
[動ラ五(四)]《名詞「うね(畝)」の動詞化》 1 道などが右に左に曲がりくねる。また、曲がりくねりながら進む。「山道が—・る」「帰りには二三間—・って、植込の陰を書斎の方へ戻って来た」〈漱石・...
うりざね‐がお【瓜実顔】
瓜の種に似て、色白・中高で、やや面長(おもなが)な顔。古くから美人の一典型とされた。
ウン‐シャン
《(ドイツ)schönに打消しのunを付けた和製語。美しくない、の意》美人でないこと。不美人。昭和初期に流行した学生語。→シャン
えがらっ‐ぽ・い【蘞辛っぽい】
[形]刺激が強くてのどがひりつく感じがするさま。いがらっぽい。「—・い咳が二つ三つ出る」〈漱石・虞美人草〉
え‐て【得て】
[副] 1 「得てして」に同じ。「そう云う恩知らずは、—哲学者にあるもんだ」〈漱石・虞美人草〉 2 得意として。「—相撲を取りまする」〈虎明狂・鼻取相撲〉
え・る【彫る/雕る/鐫る】
[動ラ五(四)] 1 彫刻する。ほりつける。「この二つの法諡は孰(いず)れも石に—・られなかった」〈鴎外・渋江抽斎〉 2 ほり刻んで、金銀・珠玉をはめ込む。「朧に薄紅の螺鈿(らでん)を—・る」〈...
えんざん‐の‐まゆ【遠山の眉】
遠山の色のようにうっすらと青いまゆ。美人のまゆをたとえていう。