あかざ‐の‐あつもの【藜の羹】
アカザを実にした吸い物。粗末な食物のたとえ。「一鉢の設け、—、いくばくか人の費(つひえ)をなさん」〈徒然・五八〉
あつ‐もの【羹】
《「熱物(あつもの)」の意》魚・鳥の肉や野菜を入れた熱い吸い物。
あられ‐かん【霰羹】
賽(さい)の目に切ったヤマノイモをまぜて作ったようかん。
あわゆき‐かん【泡雪羹】
泡立てた卵白に砂糖と香料を加え、寒天で固めたようかん。
あわ‐ようかん【粟羊羹】
練りようかんの一種で、糯粟(もちあわ)を主原料にしたもの。粟粒が全体に浮き出ている。
いも‐ようかん【芋羊羹】
サツマイモを蒸してつぶし、砂糖を加えて作ったようかん。
うぐいす‐かん【鶯羹】
碾(ひ)き茶をまぜて鶯色にした練り羊羹(ようかん)。薄茶羊羹。
うめ‐ようかん【梅羊羹】
梅干しの果肉、または梅酢を加えて作ったようかん。茨城県水戸の名物。梅羹(うめかん)。
おぐら‐ようかん【小倉羊羹】
大納言小豆(だいなごんあずき)の蜜煮(みつに)をまぜた練りようかん。おぐらかん。
かき‐ようかん【柿羊羹】
柿を煮詰めて作ったようかん。二つ割りの竹に詰めたりする。大垣市や広島市の郷土菓子。《季 秋》