おい【老い】
1 年老いること。老年。「—を感じさせない身のこなし」 2 年とった人。老人。「—も若きも」 3 名詞の上に付いて複合語をつくり、年とった、の意を表す。「—松」「—武者」
おい‐うぐいす【老い鶯】
夏になっても、さえずっているウグイス。夏うぐいす。残鶯(ざんおう)。老鶯(ろうおう)。《季 夏》「山門の日に—のこだまかな/石鼎」
おい‐かがま・る【老い屈まる】
[動ラ四]年をとって、腰が曲がる。「—・りて、室(むろ)の外(と)にもまかでず」〈源・若紫〉
おい‐かけ【老懸/緌】
武官の正装の冠につけて顔の左右を覆う飾り。馬の尾の毛で扇形に作ったものを掛緒(かけお)でつける。冠(こうぶり)の緒。ほおすけ。
おい‐かんむり【老冠】
漢字の冠の一。「考」「者」などの「耂」、「耄」などの「老」の称。老頭(おいがしら)。
おい‐がしら【老頭】
⇒老冠(おいかんむり)
おい‐き【老い木】
年数のたった木。老木(ろうぼく)。老樹。
老(お)い木(き)に花(はな)
一度衰えたものがまた栄えることのたとえ。
おい‐くずお・る【老い頽る】
[動ラ下二]年をとってよぼよぼになる。老いぼれる。「色好みの—・れたる」〈枕・一六三〉
おい‐く・ちる【老(い)朽ちる】
[動タ上一][文]おいく・つ[タ上二]年をとって、役に立たなくなる。年をとって、むなしく過ごす。「世に迎えられることなく—・ちる」