う‐ごま【胡麻】
ゴマの古名。「—は油にしぼりて売るに」〈宇津保・藤原の君〉
ご‐ま【胡麻】
ゴマ科の一年草。高さ約1メートル。茎や葉に軟毛があり、葉は長楕円形。夏、淡紫色を帯びた白色の鐘状の花をつける。果実は円柱状で、中に多数の種子をもつ。エジプトの原産といわれ、黒ゴマ・白ゴマ・金ゴマ...
ごま‐あえ【胡麻和え】
炒ったゴマをすり、砂糖・醤油などで味をつけたもので、野菜・魚介などをあえたもの。ごまよごし。
ごま‐あぶら【胡麻油】
ゴマの種子を絞ってとった油。料理のほか、髪油としても使われたことがある。
ごま‐あん【胡麻餡】
1 あんにすったゴマを加えたもの。 2 すったゴマを調味して、葛粉(くずこ)を加えてとろみをつけたもの。
ごまかし
だまして人目を欺くこと。でまかせを言って真実を隠すこと。「彼には—がきかない」 [補説]「誤魔化し」「胡麻化し」などと当てて書く。
ごまか・す
[動サ五(四)] 1 本心を見やぶられないように、話をそらしたり、でまかせを言ったりして、その場やうわべをとりつくろう。「笑って—・す」「年を—・す」「世間の目を—・す」 2 人目を欺いて不正を...
ごま‐がら【胡麻幹】
ゴマの種子をとったあとの蒴果(さくか)のからのついたままの茎。
ごまがら‐じゃくり【胡麻幹決り】
柱などの表面に、縦に並べて彫りつけた溝。また、その細工。
ごま‐ぎ【胡麻木】
レンプクソウ科の落葉小高木。日本特産で、本州以西の山野に自生。高さ2〜5メートル。葉は長楕円形で、もむとゴマのにおいがする。5月ごろ、白い小花を密につける。ごまき。