腕(うで)を上(あ)・げる
1 腕前・技術を進歩させる。「熱心に練習して—・げる」 2 飲める酒の量が前より増える。「海外に赴任している間に—・げた」
腕(うで)を組(く)・む
1 両腕を胸の前で組む。傍観するとき、または、考えこむときなどにするしぐさ。 2 二人が腕を組み合わせる。転じて、協力するために仲間になる。
腕(うで)を拱(こまぬ)・く
《腕組みをする意から》自分は何もしないで、他人のすることを見ている。傍観する。腕をこまねく。手をこまぬく。「—・いて、なりゆきにまかせる」
腕(うで)をさす・る
手腕を振るう機会を待ち望む。「—・って出番に備える」
腕(うで)を鳴(な)ら・す
1 自分の腕力や技能が思う存分発揮できる機会を待ち構える。 2 技能を人々に示して認められ、名声を広める。
腕(うで)を引(ひ)・く
侠客(きょうかく)などが、誓いのしるしに腕を刃物で切って血を出す。「お坊吉三、お嬢吉三と顔見合はせ…二人とも我が—・く」〈伎・三人吉三〉
腕(うで)を振(ふ)る・う
自分の腕前・技能を存分に人に見せる。「自慢の料理に—・う」
腕(うで)を撫(ぶ)・す
腕前が十分に発揮できる機会を待つ。「—・して出番を待つ」
腕(うで)を磨(みが)・く
技能が上達するように訓練する。
かい‐だゆ・し【腕弛し】
[形ク]《「かいなたゆし」の音変化。「かいたゆし」とも》「かいだるい」に同じ。「悔しくもかへりにけるか唐衣(からごろも)—・きまでかへすかひなし」〈清慎公集〉