せい‐き【腥気】
なまぐさいにおい。「胸悪き一種の—ありて」〈紅葉・金色夜叉〉
せい‐せん【腥羶】
なまぐさいこと。「土穴に—の気がある」〈鴎外・魚玄機〉
せい‐ふう【腥風】
血なまぐさい風。殺伐な気配。
なま‐ぐさ【生臭/腥】
1 生臭いこと。また、そのもの。生臭物。 2 「生臭坊主」の略。
なま‐ぐさ・い【生臭い/腥い】
[形][文]なまぐさ・し[ク] 1 生の魚や肉のにおいがする。「魚を料理して手が—・くなる」 2 気持ちの悪いにおいがする。また、血のにおいがする。「—・い風が吹く」 3 僧が戒律を守らず堕落し...
なまぐさ‐なべ【生臭鍋】
1 魚など、なまぐさ物を使った鍋料理。 2 遠い親族。やっと一族のにおいがする程度の意からという。〈俚言集覧〉
なまぐさ‐ぼうず【生臭坊主】
《魚肉・獣肉など生臭いものを食べる坊主の意から》戒律を守らない品行の悪い僧。また、俗気の多い僧。
なまぐさ‐もの【生臭物】
なまぐさいもの。魚介・獣肉など。また、それを使った料理。⇔精進物(しょうじんもの)。
なまぐさ‐りょうり【生臭料理】
生臭物を使った料理。⇔精進(しょうじん)料理。