けん【腱】
筋肉の両端にあって、骨に筋肉を付着させる線維性のひも状の組織。アキレス腱など。→筋腹
けん【腱】
[音]ケン(漢) 筋肉を骨に結びつけている組織。すじ。「腱鞘炎(けんしょうえん)」
けん‐しょう【腱鞘】
腱を包んでいる鞘(さや)状の結合組織。中に潤滑液があって腱の滑りをよくしている。
けんしょう‐えん【腱鞘炎】
腱と腱鞘との摩擦などで起こる炎症。指の使いすぎによるものが多く、患部に痛みと腫(は)れがある。
けん‐はんしゃ【腱反射】
腱をたたくと、腱紡錘(けんぼうすい)や筋紡錘が興奮して刺激を脊髄に送り、反射的に収縮が起こる反応。膝蓋(しつがい)腱反射・アキレス腱反射などがあり、脊髄神経の病気の場合は異常がみられる。
けん‐ばん【腱板】
肩甲骨と上腕骨をつなぐ四つの筋肉(棘上(きょくじょう)筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)の腱の総称。肩の関節を安定させる働きを持つ。回旋筋腱板。回旋腱板。ローテーターカフ。
けんばん‐だんれつ【腱板断裂】
肩甲骨と上腕骨をつなぐ板状の腱(回旋筋腱板)が断裂した状態。
けん‐ぼうすい【腱紡錘】
腱の内部にある受容器。腱の緊張状態を反射的に中枢神経に送るはたらきをする。
けん‐まく【腱膜】
膜状に広がった腱。「—腱膜」