ぼう‐あつ【膨圧】
主に植物で、細胞壁を通して出入りする溶液が、細胞の内外で平衡状態であるときの外へ膨らむ圧力。吸水量よりも蒸散量が多いときはこの圧力が下がり、植物はしおれる。
ぼうあつ‐うんどう【膨圧運動】
膨圧によって起こる植物の運動。葉の気孔の開閉や、オジギソウの葉の就眠運動、ハエジゴクの葉が虫を捕らえる運動など。
ぼう‐じゅん【膨潤】
物質が溶媒を吸収して体積を増加する現象。ゼラチンが水を含んで膨らむなど。
ぼう‐だい【膨大】
[名](スル) ふくれて大きくなること。「国家予算が—する」 [形動][文][ナリ]「厖大(ぼうだい)」に同じ。「—な費用」 [派生]ぼうだいさ[名]
ぼう‐ちょう【膨張/膨脹】
[名](スル) 1 ふくれあがること。 2 規模が広がって大きくなること。また、数量が増大すること。「都市が—する」「予算が—する」 3 物体の長さまたは体積が増大すること。「熱—」
ぼうちょう‐うちゅう【膨張宇宙】
宇宙は膨張しつつあるという説。銀河がその距離に比例する速さで我々から遠ざかっているという観測事実に基づく。ハッブルにより展開された。膨張宇宙論。宇宙膨張。
ぼうちょう‐けい【膨張計】
物質の膨張率を測定する装置。
ぼうちょう‐けんびきょうほう【膨張顕微鏡法】
生体組織に含まれる水分子と吸水性高分子を結合し、物理的に膨張させることで組織全体を拡大して顕微鏡で観察する手法。ExM(expansion microscopy)。
ぼうちょう‐ざい【膨張剤】
パンや菓子などの生地に混ぜ、気泡をつくって多孔性にするために用いられる食品添加物。発酵によって膨張させるイーストのほか、化学的に膨張させる炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸マグネシウムなどがある。...
ぼうちょう‐ひずみ【膨張歪み】
物体に外力を加えたときに、体積が増加すること。地震の発生に先立って、岩石に加わる圧力が増大すると、微小な破壊が進行し、岩石中に隙間が生じて体積が膨張する。→圧縮歪み