した‐もつれ【舌縺れ】
舌がもつれたようになって、すらすらしゃべれないこと。
舌(した)も引(ひ)かぬ
まだ言い終わらない。言って間もなく。「たった今恥ぢしめた—に無分別」〈浄・嫗山姥〉
舌(した)を食(く)・う
舌をかみ切って自殺する。「たとえ—・って死んでも」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
舌(した)を出(だ)・す
1 陰で人をばかにしたり、あざけり笑ったりする。また、そういうときの動作。「笑顔の裏で—・す」 2 恥ずかしさなどをごまかす動作。
舌(した)を鳴(な)ら・す
1 軽蔑・不満の気持ちを表す動作。「不服そうに—・す」 2 賛美する気持ちを表す動作。特に、おいしい物を食べて、満足した気持ちを表す動作。「ごちそうに—・す」
舌(した)を二枚(にまい)に使(つか)・う
前に言ったことと後で言ったこととが違う。また、相手しだいで違ったことを言う。二枚舌を使う。
舌(した)を吐(は)・く
非常にあきれる。「—・いて罵(ののし)りつ」〈魯庵・社会百面相〉
舌(した)を翻(ひるがえ)・す
ひどく驚く。「兵皆—・して、誠に大王の御言の如しと感じける」〈太平記・二八〉
舌(した)を振(ふ)・る
非常に驚き恐れる。舌を振るう。「—・ってぞ威(を)ぢ合ひける」〈盛衰記・五〉
舌(した)を振(ふ)る・う
1 盛んにしゃべる。雄弁を振るう。「壇上で—・って力説する」 2 「舌を振る」に同じ。「この為体(ていたらく)に—・ひ、慌しく船を返して」〈読・弓張月・後〉