うち‐ぬき【打(ち)抜き】
[名] 1 打ち抜くこと。 2 金属板や厚紙などに型を当て、その型どおりに抜くこと。また、その道具。 3 芝居の大道具。樹木や障子など、物の形に作った張り物に絵を描き、舞台の背景などに用いる。...
うち‐みす【内御簾】
1 寝殿造りの母屋にかける御簾。 2 江戸時代の歌舞伎劇場の桟敷の名。東西の一階桟敷の舞台寄り8間で、簾(すだれ)が下げてあったのでいう。主に江戸歌舞伎でいった。→外御簾
うつくしきパースのむすめ【美しきパースの娘】
《原題、(フランス)La jolie fille de Perth》ビゼーのオペラ。全4幕。1866年初演。14世紀スコットランド王国の首都パースを舞台とする、スコットの同名の小説に基づく。
うつぼざる【靭猿】
狂言。大名が靫(うつぼ)の革にするため、猿引きに小猿を要求するが、小猿の無心なさまに心を打たれて許し、猿引きは礼に猿を舞わす。 歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「花舞台霞の猿曳(さるひ...
うほう‐の‐まい【右方の舞】
雅楽で、右方の楽により右方の舞人がまう舞。朝鮮および中国東北地方の舞で、舞人は緑色系統の装束をつけ、舞台後方、向かって右側から出入りする。右舞(うまい・うぶ)。⇔左方の舞。
うま【馬】
山本嘉次郎監督による映画の題名。昭和16年(1941)公開。チーフ助監督として黒沢明が参加。東北の農村を舞台に、馬を育てる少女を姿をドキュメンタリータッチで描く。出演、高峰秀子、藤原鶏太ほか。
うま‐たて【馬立て】
1 「馬繋(うまつな)ぎ」に同じ。 2 劇場で、大道具の背景などをしまっておく舞台裏の場所。
うみなり【海鳴】
津村節子の長編歴史小説。江戸時代の佐渡鉱山を舞台に、遊女と貧しい人足の恋と運命を描く。同人誌「文学者」に昭和39年(1964)から昭和40年(1965)にかけて連載。単行本は昭和40年(1965...
うみべのカフカ【海辺のカフカ】
村上春樹の長編小説。平成14年(2002)、上下2冊で刊行。15歳の少年を主人公に据え、オイディプス王の物語をモチーフとする。蜷川幸雄による舞台化作品もある。
うら【裏】
1 ㋐二面ある物の、表面と反対側の面。裏面(りめん)。うしろ。「写真の—に撮影年月日を記す」「紙の表と—を間違える」⇔表。 ㋑物体の、こちらからは見えない向こう側の面。「月の—」 ㋒物体の、下に...