つくだじまふたりしょぼう【佃島ふたり書房】
出久根達郎の長編小説。明治から昭和の高度成長期にかけての東京の下町を舞台に、二人の男の友情を描く。平成4年(1992)刊行。同年、第108回直木賞受賞。
つくり‐もの【作り物】
1 人の手で実物そっくりに作ったもの。まがいもの。人造物。模造品。「—のダイヤの指輪」 2 事実に基づかず、虚構によって作り出した事柄、または文学作品。「何だか小説か—のようで」〈逍遥・当世書生...
つけ【付け/附け】
[名] 1 支払い請求書。勘定書き。書きつけ。「会社に—を回す」 2 その場で支払わないで店の帳簿につけさせておき、あとでまとめて支払うこと。また、その支払い方法。「—で飲む」「—がきく」 3...
つち【土】
長塚節(ながつかたかし)の小説。明治43年(1910)発表。作者の郷里鬼怒川のほとりの農村を舞台に、貧農一家の生活を写生文体で精細に描く。昭和14年(1939)、内田吐夢監督により映画化。出演、...
つね‐あし【常足】
歌舞伎の大道具で、二重舞台の一。舞台面より1尺4寸(約42センチ)の高さに組む。高足(たかあし)・中足(ちゅうあし)より低く、普通の民家などに用いる。
つばさのないとり【翼のない鳥】
青野聡の長編小説。昭和62年(1987)刊行。ヨーロッパを舞台に、外国人女性との愛と別れ、青春の彷徨(ほうこう)を描く。
つら‐がくし【面隠し】
1 初期の操り人形芝居で、上演中、人形遣いの姿が観客から見えないように舞台上部から垂れ下げた幕。 2 厩(うまや)で、隣り合った馬の顔が見えないように境に作った仕切り。
つり‐あげ【釣(り)上げ/吊り上げ】
1 つり上げること。「—磁石」 2 歌舞伎で、大道具の仕掛けにより、登場人物を舞台上部へつり上げること。また、その仕掛け。
つり‐えだ【釣(り)枝/吊り枝】
歌舞伎の大道具の一。舞台前方の上部から、作り物の木の枝や花を横1列に並べてつり下げたもの。
つんぼ‐さじき【聾桟敷】
1 江戸時代の劇場で、正面2階桟敷の最後方の席。舞台に遠く、役者のせりふがよく通らないところからいう。 2 関係者でありながら情報や事情などを知らされないこと。