しし‐もの【獅子物】
近世の舞踊・音曲で獅子を題材としたものの総称。能の「石橋(しゃっきょう)」の流れをくむ「相生獅子」などの石橋物と、獅子舞1の流れをくむ「越後獅子」などがある。
しずはたおび【賤機帯】
歌舞伎舞踊。 一中節。本名題「峰雲(おのえのくも)賤機帯」。壕越二三治作詩、宮崎忠五郎作曲。宝暦元年(1751)江戸森田座で初演。謡曲の「隅田川」「班女(はんじょ)」「桜川」に取材したもの。 ...
した‐かた【下方】
《「したがた」とも》 1 身分が低いこと。また、その人々。世間の人々。 2 歌舞伎・舞踊などの囃子方(はやしかた)。出囃子(でばやし)で、山台(やまだい)の上段の唄・三味線に対して、下段に座ると...
しただしさんば【舌出し三番】
歌舞伎舞踊。清元と長唄掛合(かけあい)。本名題「再春菘種蒔(またくるはるすずなのたねまき)」。2世桜田治助作詞、伊藤東三郎・2世杵屋正次郎作曲。文化9年(1812)江戸中村座で3世中村歌右衛門が...
しち‐へんげ【七変化】
1 変化舞踊の形式の一。7種の小品舞踊を組み合わせ、一人の俳優が連続して早変わりで踊り分けるもの。七化(ななば)け。→変化物(へんげもの) 2 ランタナの別名。 3 アジサイの別名。
しのづか‐りゅう【篠塚流】
日本舞踊の流派の一。文政(1818〜1830)のころ、京都の篠塚文三郎が志賀山流・幸若舞(こうわかまい)などを取り入れて創始。明治以後、井上流に押されて衰えた。
しのびよるこいはくせもの【忍夜恋曲者】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。宝田寿助作詞、5世岸沢式佐作曲。天保7年(1836)江戸市村座初演。平将門の娘、滝夜叉が遊女となって大宅太郎光国に近づき、色仕掛けで味方にしようとするが見破られ、...
し‐まい【仕舞】
1 能・芝居・舞踊などで、舞ったり、演技したりすること。 2 能の略式演奏の一。囃子(はやし)を伴わず、面も装束もつけず、シテ一人が紋服・袴(はかま)で、謡だけを伴奏に能の特定の一部分を舞うもの。
シマニンド【Simanindo】
インドネシア、スマトラ島北部、トバ湖に浮かぶサモシール島の村。同島北端に位置する。バタック人の伝統舞踊が見られるほか、くらしや文化を紹介するフタボロン博物館がある。
しゃっきょう‐もの【石橋物】
歌舞伎舞踊の一系統で、能の「石橋」に取材したもの。「相生獅子(あいおいじし)」「執着獅子(しゅうじゃくじし)」「連獅子」「鏡獅子」など。獅子物。