しゅうじゃくじし【執着獅子】
歌舞伎舞踊。長唄。本名題「英執着獅子(はなぶさしゅうじゃくのしし)」。初世杵屋弥三郎作曲。宝暦4年(1754)江戸中村座で初世中村富十郎が初演。石橋(しゃっきょう)物の一。
しょさ‐ごと【所作事】
歌舞伎の舞台で演じられる舞踊または舞踊劇。長唄を伴奏とするものをさし、常磐津(ときわず)・清元など浄瑠璃を使う場合は浄瑠璃所作事という。振事(ふりごと)。景事(けいごと)。
しょさ‐だて【所作立て】
歌舞伎の立ち回りのうち、特に様式化・舞踊化された律動的なもの。歌舞伎舞踊の中で行われる。「落人(おちゅうど)」の勘平と花四天(はなよてん)の立ち回りなど。
ショー【show】
1 舞台芸能などの見世物。特に、音楽・舞踊を中心とした、視覚的要素の強い芸能。「ミュージカル—」「トーク—」 2 展示会。「ファッション—」 3 興行。「チャリティー—」「ロード—」
しんがくげきろん【新楽劇論】
演劇理論書。坪内逍遥著。明治37年(1904)刊。日本演劇の改良の方策として、舞踊劇を国民的娯楽と国際的理解の観点から論じたもの。→新舞踊劇運動
しんきょくうらしま【新曲浦島】
新舞踊劇。3幕。坪内逍遥作。「新楽劇論」の理念の実践として明治37年(1904)発表。浦島説話を題材に、長唄や各種の日本の音曲に洋舞まで取り入れた大がかりなもの。現在は長唄による序の部分のみ上演...
しん‐ぶよう【新舞踊】
新舞踊劇のこと。新舞踊劇がさまざまに発展していく過程でこの名称が生まれ、近年ではもっぱらこれが使われる。
しんぶよう‐げき【新舞踊劇】
新舞踊劇運動に基づく創作舞踊劇。明治末期から昭和初期の劇壇に新風を吹き込んだ。坪内逍遥(つぼうちしょうよう)の「新曲浦島」「お夏狂乱」など。
しんぶようげき‐うんどう【新舞踊劇運動】
明治末期に興った日本舞踊の改革運動。坪内逍遥の「新楽劇論」に端を発し、大正期には西欧舞踊の刺激を受けて成長し、多くの新作品が生まれた。
しん‐みつ【深密】
[名・形動ナリ]《「じんみつ」とも》 1 秘密めいて奥深いこと。また、そのさま。「—なる君が匂いの舞踊る」〈荷風訳・九月の果樹園〉 2 考えが深く行きとどいていること。綿密。緻密(ちみつ)。 3...