まいのほん【舞の本】
幸若舞(こうわかまい)の詞章を記した本。今日、五十数番の曲を伝え、平家物語・義経記・曽我物語などと同素材のものが多い。古浄瑠璃に大きな影響を与えた。
まい‐はぎ【舞萩】
マメ科の小低木。高さ約80センチ。葉は3枚の長楕円形の小葉からなる複葉で、頂の小葉が長く、側小葉は温度と光線の加減で上下運動をする。秋、紅色がかった淡黄色の花を総状につける。熱帯アジアなどに分布。
まい‐ば【舞(い)葉】
茎についたまま枯れて赤くなったタバコの葉。
まい‐ばたらき【舞働き】
1 能の舞事の一。笛に大鼓・小鼓・太鼓の囃子(はやし)で激しく舞う。また、その囃子事。竜神・鬼・天狗などの舞。はたらき。 2 狂言の舞事の一。夷(えびす)や毘沙門(びしゃもん)などが舞う祝福の舞...
まい‐ばやし【舞囃子】
能の略式演奏形式の一。1曲中の舞所をシテ一人が面・装束をつけず、紋服・袴(はかま)のままで、地謡と囃子とによって舞うもの。⇔居囃子(いばやし)。
まい‐ひめ【舞姫】
《古くは「まいびめ」か》 1 舞を舞う女性。踊り子。ダンサー。 2 五節(ごせち)の舞に出る少女。「五節は二十日に参る。侍従の宰相に、—の装束などつかはす」〈紫式部日記〉 [補説]書名別項。→舞姫
まいひめ【舞姫】
森鴎外の小説。明治23年(1890)発表。ドイツに留学した官吏太田豊太郎と踊り子エリスとの悲恋を通し、明治の青年の近代的自我の目覚めとその苦悩を描く。 石橋忍月による文芸評論。明治23年(1...
まいひめタイス【舞姫タイス】
《原題、(フランス)Thaïs》⇒タイス
まいひめにつきてきどりはんのじょうにあたうるしょ【舞姫に就きて気取半之丞に与ふる書】
⇒気取半之丞に与ふる書
まいひめろんそう【「舞姫」論争】
森鴎外の小説「舞姫」を巡る文学論争。明治23年(1890)1月に「舞姫」が雑誌「国民之友」に掲載され、同年2月に文芸評論家の石橋忍月が「舞姫」と題する批評を気取半之丞の筆名で発表。恋愛と功名の両...