あま‐おぶね【海人小舟/蜑小舟】
[名] 1 海人の乗る小舟。「白波の八重折るがうへに—はららに浮きて」〈万・四三六〇〉 2 アマオブネガイの別名。 [枕]船が停泊することを「泊(は)つ」というところから、「はつ」にかかる。...
あま‐の‐いわふね【天の岩船/天の磐船】
1 日本神話で、空中を飛ぶ石の船。 2 天の川に浮かぶという空想上の船。
あま‐ぶね【海人舟】
漁師の乗る舟。「鮪(しび)釣ると—騒き塩焼くと人そ多(さは)にある」〈万・九三八〉 [補説]書名別項。→海人舟
あみ‐ぶね【網船】
網を打ったり、引いたりして魚をとる船。《季 夏》
いくさ‐ぶね【軍船】
兵船。軍艦。
いけす‐ぶね【生け簀船】
食用のため、また釣った魚を生かしておくために水中に入れる箱または舟形をしたもの。いけぶね。《季 夏》
いけ‐ぶね【生け船】
「生け簀(す)船」に同じ。「—に鯲(どぢゃう)をはなち」〈浮・一代男・八〉
いさり‐ぶね【漁り船】
魚をとる船。漁船。漁舟(ぎょしゅう)。
いし‐ぶね【石船】
1 石材を運搬する船。 2 石でつくった浴槽。いしぶろ。「裸身(はだかみ)を、もしやとずっぷり—にひたせば」〈浄・女護島〉
いずて‐ぶね【伊豆手船】
古く、伊豆国でつくられ、他国にもその技術が伝えられた船。いずてのふね。「防人(さきもり)の堀江漕ぎ出(づ)る—梶取る間なく恋は繁けむ」〈万・四三三六〉