あし‐ぼそ【脚細】
イネ科の一年草。原野に生え、高さ60〜90センチ。茎は細く、下部は枝分かれして横にはい、節から根を出す。葉は線状。秋、緑色の花穂をつける。
あぜ‐すげ【畦菅】
カヤツリグサ科の多年草。湿地に生え、高さ20〜60センチ。枝が地をはう。葉は細長く、縁がざらつく。春、茶褐色の雄花穂と黒褐色の雌花穂をつける。
あわ【粟】
1 イネ科の一年草。五穀の一。高さ約1.5メートル。葉は細長く、互生する。秋、茎の頂に長く太い円柱形の花穂を1本出す。実は小粒で黄色。糯(もち)と粳(うる)とがある。古くから栽培され、粟飯・粟餅...
いんちん‐こう【茵蔯蒿】
カワラヨモギの漢名。また、その花穂・若芽。漢方で肝炎・黄疸(おうだん)などに用いる。
うつぼ‐ぐさ【靫草】
シソ科の多年草。山野に生え、高さ10〜30センチ。茎は四角柱。全体に白い毛がある。夏、紫色の唇形の花が集まった穂を出す。花穂は夏に枯れて黒くなり、これを漢方で夏枯草(かごそう)といい、利尿薬にす...
おぎ【荻】
イネ科の多年草。湿地に群生。高さ約2メートルになり、根茎が地中を走り、茎を1本ずつ立てる。葉は長く、幅広く、縁がざらつく。秋、ススキに似た花穂(かすい)を出すが、ススキより大形で銀白色。ねざめぐ...
お‐ばな【尾花】
1 《馬などの尾に似ているところから》ススキの別名。また、ススキの花穂。秋の七草の一。はなすすき。《季 秋》「牛群れて小川を渡る—かな/鳴雪」 2 襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は薄縹(うす...
おばな‐がゆ【尾花粥】
昔、宮中で疫病よけのために、八朔(はっさく)(8月1日)に食べたかゆ。ススキの花穂を黒焼きにして入れた。江戸時代には民間でも行われ、早稲(わせ)の黒焼きや黒ごまを用いることもあった。おばなのかゆ...
かこ‐そう【夏枯草】
ウツボグサの別名。また、その枯れた花穂。漢方で、抗炎症・利尿薬とする。
かさ‐すげ【笠菅】
カヤツリグサ科の多年草。湿地に群生し、高さ約1メートル。根茎は太く、泥中をはう。茎は三角柱。葉は細長く、堅い。夏、長大な花穂を出す。刈り干した葉を編んで蓑(みの)や菅笠を作る。みのすげ。すげ。