なわ‐しろ【苗代】
田植えの前に、稲の種をまいて苗を育てる田。苗代田。なえしろ。《季 春》「—に落ち一塊の畦の土/素十」
なわしろ‐いちご【苗代苺】
バラ科の落葉小低木。原野に生え、茎ははうように伸び、小さなとげがある。夏の苗代のころ、淡紅紫色の花を開くと球形の実が深赤色に熟し、食用。さつきいちご。《季 夏 花=春》「よく熟(う)れて—向ふ岸...
なわしろ‐おとこ【苗代男】
⇒苗標(なえじるし)
なわしろ‐だ【苗代田】
「苗代」に同じ。
なわしろ‐どき【苗代時】
苗代に水を引いて、種もみをまく時期。苗代を仕立てる時期。《季 春》「市中や—の鯰(なまづ)売/子規」
なわしろ‐みず【苗代水】
苗代に注ぎ入れる水。《季 春》「ゆたかなる—の門辺かな/たかし」
に‐して
[連語] 《断定の助動詞「なり」の連用形+接続助詞「して」》…であって。「人—人にあらず」「言出(ことで)しは誰(た)が言(こと)なるか小山田の苗代水の中淀(なかよど)—」〈万・七七六〉 《...
にっぱし‐がわ【日橋川】
福島県西部を流れる川。猪苗代湖北西部の銚子(ちょうし)ノ口付近から流れ出し、会津盆地中央部の喜多方市で阿賀川に合流する。長さ約25キロ。猪苗代湖から流出する唯一の川。
にわ‐たうえ【庭田植(え)】
小正月の予祝行事の一。東北地方で、わら・豆がらなどを稲苗になぞらえて庭にまいて行う模擬的な田植えの儀礼。
ぬかり【泥濘】
雨水などで地面がどろどろになること。「あぜを越す苗代水のほど見えて路の—のかわくまもなし」〈為尹千首〉