むゆう‐じゅ【無憂樹】
マメ科の常緑高木。インドなどに産する。葉は羽状複葉で、若葉は紅色。4枚の萼(がく)が花びら状をし、黄から橙・赤色に変わる。摩耶夫人(まやぶにん)が藍毘尼園(らんびにおん)のこの樹下で釈迦を安産し...
もえ‐ぎ【萌え木】
若葉の芽吹きはじめた木。「老いにけり庭の—の木暗きにそこはかとなき涙止まらで」〈為頼集〉
モロヘイヤ【(アラビア)molokheiya】
アオイ科の一年草。葉はシソに似て、花は黄色でオクラに似る。東地中海地方の原産で、アジア・アフリカの熱帯地方で野菜として栽培。若葉を細かく刻んでぬめりを出し、スープなどにして食べる。しまつなそ。
や‐しお【八入】
1 カエデの園芸品種。春の若葉が赤く、夏に緑色になる。 2 布を幾度も染め汁に浸して濃く染めること。また、その染めた布。「紅の—に染めておこせたる衣の裾も通りて濡(ぬ)れぬ」〈万・四一五六〉
やぶ‐かんぞう【藪萱草】
ススキノキ科の多年草。野原にみられ、高さ約1メートル。葉は2列に重なり合って出て、幅広い線形。夏、花茎を伸ばし、黄赤色の八重咲きの花を数個つける。実はできない。若葉は食用。わすれぐさ。
やぶれ‐がさ【破れ傘/破れ笠】
1 破れた傘や笠。 2 (破傘)キク科の多年草。山地の樹下に生え、高さ約60センチ。葉は大きく、手のひら状に七〜九つに深く裂けていて、若葉のときはすぼめた傘のように垂れる。夏、白い頭状花をまばら...
よぶすま‐そう【夜衾草】
キク科の多年草。深山に生え、高さ約2メートル。葉は大きく三角状で、葉柄に翼があって茎を包む。夏から秋、白い花を円錐状につける。若葉は食用。
よめ‐な【嫁菜】
キク科の多年草。水田のあぜなど湿った所に生える野菊で、高さ30〜90センチ。地下茎で増え、葉は細くて縁に粗いぎざぎざがある。秋、周囲が紫色で中央が黄色の頭状花を開く。春の若葉は食用。おはぎ。うは...
よもぎ【艾/蓬】
1 キク科ヨモギ属の多年草。山野に生え、高さ約1メートル。よく分枝し、特有の匂いがある。羽状に切れ込みのある葉が互生し、裏面に白い毛が密生。夏から秋、淡褐色の小花を多数つける。若葉を摘み、草餅(...
よもぎ‐あん【蓬餡】
白餡に、灰汁抜(あくぬ)きして撞いたヨモギの若葉を加えたもの。