お【麻/苧】
《「緒」と同語源か》 1 麻の古名。〈和名抄〉 2 麻または苧(からむし)の茎の繊維から作った糸。「—を縒(よ)りて」〈土佐〉
お‐うみ【苧績】
苧(からむし)の繊維をより合わせて糸にすること。
おうみ‐やど【苧績宿】
「糸宿(いとやど)」に同じ。
お‐がせ【麻桛/苧桛/纑】
1 紡いだ麻糸を枠にかけて巻き取ったもの。また、その枠。 2 乱れもつれるさまのたとえ。「恋に心をひねり麻(そ)の—乱いた胸のうち」〈浄・丹波与作〉 3 自由を束縛するもののたとえ。「ああ、子は...
お‐がら【麻幹/苧殻】
皮をはいだ麻の茎。盂蘭盆(うらぼん)の門火(かどび)をたくときなどに用いる。あさがら。《季 秋》「子をつれて夜風のさやぐ—買ふ/林火」
お‐くそ【苧屑】
カラムシのくず。
おくそ‐ずきん【苧屑頭巾】
「ほくそずきん(苧屑頭巾)」に同じ。
お‐だまき【苧環】
1 麻糸を空洞の玉のように巻いたもの。おだま。 2 キンポウゲ科の多年草。ミヤマオダマキから栽培改良されたもの。高さ20〜30センチ。全体に白粉を帯び、葉は長い柄をもち、扇形の小葉からなる複葉。...
おだまき‐むし【苧環蒸(し)/小田巻蒸(し)】
うどんを入れた茶碗蒸し。
から‐むし【苧/枲/苧麻】
イラクサ科の多年草。原野にみられ、高さ1〜2メートル。茎は木質。葉は広卵形で先がとがり、裏面が白い。夏、淡緑色の小花を穂状につける。茎から繊維をとって織物にする。真麻(まお)。ちょま。《季 夏》