かっくう【茅空】
昭和50年(1975)に北海道南茅部(みなみかやべ)町著保内野(ちょぼないの)(現函館市)から出土した中空土偶の愛称。農作業中の主婦が畑で発見。町名から茅の字をとり、中空土偶の空と組み合わせたもの。
かや【茅/萱】
屋根をふく材料とする草。イネ科のススキ・チガヤやカヤツリグサ科のスゲなどの総称。《季 秋》「—の穂の稚(おさな)き月を眉の上/楸邨」
かや‐おい【茅負】
軒の先端で、垂木(たるき)の上に渡す横木。この上に裏甲(うらごう)を載せ軒先を支える。
かや‐くぐり【茅潜】
イワヒバリ科の鳥。全長14センチくらい。上面は赤みがかった暗褐色に縦斑があり、下面は暗灰色。日本特産。高山のハイマツ帯にすみ、低木の間を飛び回る。冬は平地にも下りる。《季 夏》「—聴き天近き尾根...
かや‐と【茅戸/萱所】
茅で覆われている尾根や山腹。山村や登山者の間でいう。
かや‐の【茅野/萱野】
茅の生えている野原。「葛城(かづらき)の高間の—はや知りて」〈万・一三三七〉
かや‐ば【茅場/萱場】
屋根を葺(ふ)くのに用いる茅を刈る所。また、秣(まぐさ)を刈る所。
かやば‐ちょう【茅場町】
東京都中央区の地名。江戸時代には薬師堂の縁日の植木市で知られた。現在は証券会社が多い。日本橋茅場町。
かや‐ぶき【茅葺き/萱葺き】
茅で屋根を葺くこと。また、その屋根。
かや‐ぶね【茅船/萱船】
茅を積んだ船。船軍(ふないくさ)のとき、火をつけて敵船にむけて放った。